安定は不安定、不安定は安定

仕事も生活も、安定しているにこしたことはないと考えるかもしれない。

 

しかし、安定しているというのは、あまり変化がないことでもある。実は、其のような状態のほうが、大きなリスクをかかえているのではないだろうか。

 

例えば、予期せぬ変化が起こった時に、対応できなくなってしまう。安定した環境に安住しつづけることで、体も心も変化についていけなくなってしまう。安定した大企業で幸せな人生を送り続けていくはずが、想定外の出来事が起こってその会社の経営が傾いてしまったとする。そうなった時のダメージは大きいだろう。

 

一方、仕事も生活も不安定、例えば仕事の内容が変わる、勤務先が変わる、収入が変動するとかは、あまり望ましいことではないと思いがちであるが、案外、想定外の変化につよいのではないか。

 

不安定ということは、常に変化にさらされているということでもある。状態が不安定であれば、常に微調整をおこなって体勢を整えつづけなければならない。

 

そうすることによって、変化への対応力が培われていくのではないだろうか。