世界史を勉強しよう

ビジネスパーソンにとって、世界史の知識は必須だといえよう。

 

それはなぜか。例えば、これからの時代はグローバル化が進展しているといわれている。では、このグローバル化についてどう理解すればよいのか。これは避けられない歴史的トレンドなのか。それを知るためには、なぜ今のような世界になってきているのかについての世界史的な理解が欠かせないのである。

 

いまの世界は、国家という単位があり、それらがあつまって世界社会を形成しているので、国家間の関係としての国際関係という考え方が必要になる。しかし、グローバル化が進展すると、ヒト、モノ、カネなどが国境を越えて移動するので、国家という概念、正確には、国民国家という枠組みが本当に必要なのかという疑問も湧いてこよう。

 

実際、EUのように、国家間での経済統合を実現した共同体もあり、国民国家という枠組みに変化が生じているようにも思える。

 

これらの現象の背後にある原理の理解と、今後の方向性を考えるうえでは、世界において国民国家という枠組みがどのように生じてきたのかについての世界史的理解が欠かせないとうわけである。

 

ビジネスパーソンではなく、国家公務員になりたい、という人もいるだろう。そういう人ならなおさら、国民国家という枠組みの歴史的理解とその役割、機能、維持について深く思索しておく必要があるだろう。なぜなら、国家公務員というのは国家という枠組みがあって初めて成立する職業だからである。