キャリアの成功を左右するのは「ストーリー力」である4

前回までのエントリーで、キャリアの成功には、「ストーリー力」が大切だと書いた。では、どのようにすれば、キャリアを成功に導くストーリー力を身につけることができるのだろうか。

 

これについては、著書「大学生のためのキャリアデザイン」でも書いたのだが、ストーリーについてのセンスを身につける練習をすることが1つの方法である。ちなみに、著書は「大学生の・・・」としているが、大学生以外であってもキャリアを考える上で有用だと思われる内容を盛り込んだつもりだ。

 

ここで、ひとつの見方を紹介しよう。それは、キャリア学習のために小説を読むということである。

 

自分が就職したい業界の企業小説でもいい。それだったら、ストーリー力を鍛えるのと、業界について知ることと一石二鳥であろう。しかし、別に、純文学でも、ライトノベルズでも、読むものは、なんでもよいと思う。

 

ただ、楽しむために読むのではなく、ストーリーのセンスをつけるという目的も念頭に置きながら読むとよいだろう。

 

テレビドラマでもよいだろう。小説や、テレビドラマを読んで、面白い、引きつけられる、夢中になって読んでしまうというものがあったら、なぜそうなるのかを考えてみよう。これこそが、「魅力的なストーリー」が持っている特徴だからだ。それがわかれば、それを、自分自身のキャリア・ストーリーの構築に利用していけばよいのだ。

 

つまり、テレビドラマを見たり、小説を読んだりして、まず、「魅力的なストーリー」に自らが接してみる。そして、それらのストーリーがなぜ魅力的なのかを理解してみる。そして、魅力的なストーリーがもっている特徴を真似てみる。そうすることによって、自分も魅力的なストーリーが語れるようになるというわけだ。