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資本主義社会で溺れないように生きる2

前回は、社会人になるということは多くの場合、資本主義社会に放り込まれることを意味すると書いた。

 

それは、好むも好まざるも、資本利益率に貢献できなかったら経済的に豊かになれない社会だということである。

 

ピケティなどが指摘するように、資産家(≒資本家)に有利な社会であることには違いない。なぜなら、資本主義社会では資本利益率が最優先されるからである。資産家が企業などの投資をすれば、その企業は資本利益率を維持するために必死になって経営に取り組むからである。売上や利益が上がらないのなら、人件費を削ってでも資本利益率を維持しようとするわけだ。

 

働く側からすれば、なによりも大切なのは、自分が「割安」であるかどうかだ。割安な人材、すなわち、支払う賃金よりも、生み出してくれる経済価値が高い人材が、雇用では最優先されるのである。

 

例えば、年収何億円ももらっているプロスポーツ選手。彼らは、何億円はらっても、それをはるかに超える経済効果を生み出してくれるので、場合によっては「超割安」かもしれない。一方、年収200万円しかもらっていなくても、働くことによって生み出す価値が200万円に満たないような人がいれば、その人は「超割高」となって、資本主義社会のもとでは、雇用からはじき出される。その人が生み出す経済価値に見合った、もっと安い年収の仕事しか手に入れることができない。

 

これが社会として正しいかどうかは別問題である。これが現実なのである。

 

だから、まずは、自分が、資本主義社会において「割高」な人材なのか、「割安」な人材なのかを把握しておく必要があるだろう。

 

あなた自身が「割安」であるならば、市場では、買い手があなたを獲得しようと群がることになり、引っ張りだこということになる。それは、年収とか給与の「絶対値」とはなんら関係がないことも理解しておくとよいだろう。

 

もし目標とする収入があるとするならば、その収入で仕事をして、どれくらいの経済価値を生み出すことができるか、すなわちどの程度資本利益率に貢献できるかがポイントだ。それを考え、自分が市場で「割安」になるようにキャリアを作っていかなければならないのである。