キャリアアップのための入試現代文のススメ

自分のキャリアを成功に導くには、職務知識だけでは不十分である。

 

一言でいえば、幅広い教養を身に着けることが、遠回りに見えて実は近道だろう。そして、教養を身に着けるうえでの王道が、読書である。

 

しかし、ビジネス書であればよく読むといった人でも、教養を身に着けるための読書なんとどうすればよいのか途方に暮れるかもしれない。

 

そこでおすすめしたいのが、大学の入試の現代文で採用された文章が含まれた書籍や、その著者の書いた本を読むことである。特に、有名大学の入試であれば、質の高い学生を獲得するためによく練られた問題であることが推測できる。

 

入試現代文に選ばれる文章は、短い中にも、問題文を作るに値する程度のリッチな内容を含み、また適度に難しい。適度に難しいといっても、悪文ではなく、逆によく推敲され、表現が工夫された名文であることが多い。

 

また、テーマも、国語のエキスパートである作問者の豊富な読書経験を踏まえて選択されたものであろうから、テーマも多岐にわたるし、なにより興味深い内容の本が多い。

 

よって、大学入試現代文を、教養を身に着けるための読書案内ととらえて、興味の赴くままに読んでみるのもよいと思う。