人生の目的とはなにか2

仮に、自分の命を賭けてでも追い求めたいものがあるとしよう。あるいは、それを得るためなら自分の命を投げ打ってもよいと思えるものである。

 

もし、それがあるのならば、それが「生きる目的」「人生の目標」になるだろう。ただし、重要なのは、この場合、人生とか、命とか、生きることというのは、その目的、目標を実現するための「手段」であるということだ。

 

しかし、そんなものはないという考え方もある。つまり、命を賭けるくらいに大切なものなどはない。命こそが一番大切なのだ、ということである。

 

何よりも大切なのは、命である。つまり、生きることだということだ。

 

この場合は、人生、命、生きることは、「手段」ではなく、「目的」となる。繰り返すが、生きること以上に大切なこと。それを得るために命を捨てるようなものなど、ないということだ。

 

どちらに共感するだろうか。

 

命より大切なものはない。生きることこそ最高かつ最大の目的だ。ということになると、「人生の目的」すなわち、それを実現するために生きるという「対象」は「無い」ということになるのである。