ヴィジョンを持つ

自分自身のキャリアを含め、何事においても、ヴィジョン(ビジョン)を持つことの大切さを確認しておきたい。

 

ヴィジョンの力というのは、いまだ実現されていない「未来」を見る力のことである。招来の姿を、できるだけポジティブかつワクワクするかたちで、ヴィヴィッドに(生き生きと)思い描くのである。

 

ポジティブで生き生きとした「ヴィジョン」は、2つの意味を含んでいる。

 

1つ目は、「将来こうなるだろう」という「予測」の姿である。現在にはすでに未来に起こりうる出来事の兆しがある。それを見つけることができるかどうかがかぎとなる。

 

もう1つは、「自分がこのように将来を作っていく」という「意志」の反映である。未来は受身で待つだけのものではない。自分でいろんなものに働きかけ、作り上げていくものでもある。未来を切り開いていくということである。未来を切り開くためには、目指すべき姿がないといけない。ヴィジョンとして見えない未来が実現することはない。必ず、このような未来を実現するのだという意志があるのである。

 

だから、ヴィジョンが重要なのだ。ヴィジョンは、現在の兆しにもとづいた将来の予測と、将来を創る意志の両方が含まれている。だから、デタラメでもない。独りよがりでもない。ヴィジョンの実現に向けた行動も伴うことになるのである。