一流になりたい、成功したいという人へ

仕事をするからには、とりわけ優秀な人であるほど、あるいは自分が優秀であると自負している人ほど、一流になりたい、成功したい、という願望が出てくるものだろう。

 

しかし、なぜ、そう思うのか。その根源的な理由は何か、考える必要がある。

 

成功したい、一流になりたい、というのは、虚栄心から来ているのではないか。その場合、一流になった、成功したときに満足するのは自分だけだ。つまり、自己満足のために頑張っているということだ。

 

そのような動機に駆られて仕事をしているならば、かならず、自分よりも優れた人、成功している人に対して、嫉妬や恨みが生じることになるだろう。虚栄心が大いに傷つくからだ。

 

しかし、そんなことよりも、もっと大事なことがあるのではないだろうか。それは、自分の仕事を通じて、どれだけの人をハッピーにさせられるかではないだろうか。

 

そう考えれば、一流になりたい、成功したい、という願望は、二の次になるのではないだろうか。虚栄心に駆り立てられて仕事をしているわけではないのならば、必ずしも一流になれなくても傷つくことはない。そんなことよりも先に願うべきことがあるということだ。