キャリアの成功を左右するのは「ストーリー力」である3

前回のエントリーで、自分自身のストーリーを語ることは、自分の過去の事実を「恣意的に」つなぎあわせて「因果関係」をつくりあげ、その延長に、魅力的な「未来」があることを示すことであることを示唆した。

 

これを、「嘘」だとか「つくり話」だとか言ってしまえば、少なくとも、過去の部分については、あらゆる「歴史」が嘘であり、つくり話になってしまう。

 

つまり、歴史というのは、事実を「恣意的に」つなぎあわせて意味付けをする試みでもあるということだ。もちろん、恣意的に選ばれる対象である「事実」は、可能な限り、正しくなければならない。そこで嘘をついてしまえば「ねつ造」になってしまう。

 

繰り返そう。自分自身の「歴史」というのは固定されたものではない。想像力、創造力、そして、編集力を駆使することによって、魅力的な歴史に変えることができるということである。

 

自分自身の歴史を、どう、魅力的なものにつくり変えるか。そうすれば、自ずと、その延長線上にある「未来」も、魅力的なものになるだろう。なぜなら、そのストーリーにはかならず、モメンタム(慣性)があり、ある方向にむかって進もうとする力が内在しているからだ。これこそが、ストーリー力、編集力の一旦なのである。

 

では、どのようにすればストーリー力を身につけることができるのか。それは、次回に説明しよう。