新型コロナと強制的働き方改革

本日の時点で、新型コロナ危機は、いまだ世界的に収束の見込みは立っていない。日本では、大都市圏を中心に緊急事態宣言が出され、基本的に在宅勤務が要請されている。

 

新型コロナ危機自体は、現在苦しい状況にあり、なんとか収束に向けて耐えなければならない。一方、別の見方をすれば、現在は、まさに、新型コロナが黒船となって、強制働き方改革が進められている状況であるといえる。

 

強制的働き方改革の結果、早朝の通勤ラッシュの混雑や満員電車が50%以上、削減されれば、多くの人にとって望ましい状態になるだろう。好き好んで満員電車に乗って毎朝通っている人はあまりいない。超満員電車は苦痛でしかない。

 

時間に縛られる生活から、時間を操る生活へ。もちろん、公共交通機関や店舗店員など、依然として時間に縛られる業種、職種はあるが、情報通信環境が整っていればどこでも作業ができるデスクワークや会議など、そうでない職業も確実に増えている。

 

そのような働き方改革のためのインフラは、もうすである程度整っている。できる人、できる会社から在宅勤務、フレキシブルワークに移行すれば、実現可能なことなのだが、護送船団方式の日本ではなかなかできなかった。であるから、意識改革が課題だったのだ。

 

いまはまだ、大都市圏で、可能な人から郊外の自宅で在宅勤務をしていくことで通勤地獄から解放されるといったようなレベルにとどまっているが、これが進化すれば、自然に恵まれた地方に移住して健康的な生活を送りながらテレワークという生活も夢ではないだろう。