資本主義の本質2

資本主義の本質は、成長、発展、拡大、膨張主義である。

 

実感としては、こんなことがないだろうか。

 

私達は、働かないことには生活できない。だから、必死になって仕事を探し、仕事が見つかれば、週末を除き、朝から夜まで働き続けなければならない。

 

生活するために、忙しく、余裕のない日々を暮らすことになる。

 

その結果として何が起こるかというと、世の中はモノやサービスで溢れかえる。問題は、それが本当に人々を幸せにしているのかということだ。

 

技術の発展はすざましい。ネット、ケータイ、スマホ、ゲーム、SNS。これらはたしかに便利だが、それがないから不幸になるといえるのか。100円ショップやネット通販なども発達し、モノが買いやすくなり、身の回りがモノで溢れかえる。それがほんとうに幸福なことのか

 

これらが人々を幸福にしているにしても、その結果として、環境破壊などが進んでいるという事実も忘れてはいけない。

 

つまり、こんなことを考えたくなる。社会全体がこんなスピードで成長・発展しなくてもいい。モノで溢れかえる必要もない。それらがなくても楽しい生活は可能である。だから、働く量を半分にして、その分、暇な時間をローテクな娯楽で愉しめばいいんじゃないか。働く量を半分にして、人類滅亡の時期を早めるかもしれない環境破壊を遅らせたほうがよいのではないか。

 

しかし、これがなかなかできないのが資本主義が支配する社会なのである。数十年前に比べて格段に生産効率は向上している。だから、働く時間は半分でいいというわけにはいかないのである。