就活で勝った人、負けた人、疲れた人
今年の就職活動は、昨年よりも後ろ倒しとなり、盛夏の暑い時期に本番を迎えている。
すでに就活にケリがついた人、まだまだこれからの人、やる気を失った人、さまざまだと思うが、就活が終わった人も、いちど著書を読んでみてほしい。
「卒業後の就職を控え、長い職業人生を歩んでいこうとする大学生必見の書。目先の就職活動をはじめ、成功する仕事術や長期的なキャリア戦略など、小手先のテクニックではない、キャリアの達人たちによる本質的なアドバイスが満載。「大学受験の延長で就職活動をするのはやめよう」「優れたキャリア戦略とは奇なるもの」「キラッと光る原石になれ」「仕事のできる人はここが違う!」など、どこから読んでもためになる本。」
まず、就活は勝ち負けとか、成功、不成功で判断するものではない。たしかに短期的に見たら、それはあたかも高校受験、大学受験のようなものかもしれない。
しかし、目先を10年後、20年後に据えたら、まずは働き口を確保し、そこからいかにしてステップアップしていくか。実りのある人生を歩んでいくかに焦点をあてるべきだ。
若い時の苦労は買ってでもせよという格言どおりに行動してみよう。
テクニック的なことを言うならば、グローバルなレベルで「資本主義極まれり」という時代である。そのような世界では弱肉強食的な側面が多分にある。その趨勢に文句ばかりいっていても始まらない。まずは、そこで生き残っていくすべを身につけなければならない。
ひとまず、就活で「勝ち組」に入ったと思っていてもうかうかしていられないし、逆にそれが仇になる可能性もある。
ちきりんさんも、そのことに警鐘を鳴らしている。
2015-08-02 最初に働く場所の選び方72
一流大学卒、大企業入社という事実のみでは、長期的にみて何の役にもたたないということは、すなわち、「キャリアの下剋上が起こる時代」「キャリアの戦国時代到来」ということなのである。
戦国時代到来ということは、強いものが勝つ時代。あるいは強者と弱者がひっくり返ることが頻繁に起こる時代。
戦国時代は、野蛮な時代であることは否めない。そんな中、とりあえず、武器を持っておく必要がある。自分はどんな武器をもって戦うのか、あるいは自分を守るのか。そのことを考える必要があるだろう。