ホリエモンのビジョンが実現した。
むかし、IT業界でライブドアの社長をしていたホリエモンこと堀江貴文氏が、インターネットとテレビを融合させるというビジョンを掲げて、フジテレビの買収に動き出した。10年以上も前のことだ。
フジテレビ側は猛烈に抵抗し、その後ライブドア事件も起こり、ホリエモンの夢は潰えたかに見えた。
しかし、実は、インターネットとテレビの融合というホリエモンの夢というかビジョンは確実に引き継がれていたのだ。つまり、別の会社によって実現したのだ。
その名は、abemaTV。
サイバーエージェントという会社と、テレビ朝日が提携して、インターネット上にテレビ局を作ってしまった。
abemaTVは、インターネット端末をテレビにしてしまった。これは、技術的にはそんなに難しくないことだが、衝撃的な事件なのだ。なにしろ、これからは地デジは必要がなくなることを示唆しているからだ。
もちろん、まだ始まったばかりなので、番組コンテンツはまだ貧弱である。しかし、abemaTVが発展する先には、いわゆる有線テレビとかスカパーなどと同じ世界が地デジアンテナやテレビ端末なしで、ふつうのPC,タブレット、スマホなので楽しめるようになるのだ。
若者はこのすごさをよくわかっているようで、abemaTVは急速に普及しているとのこと。
いま電通の長時間労働・過労自殺問題で、同社の社是社訓が問題になっているが、サイバーエージェントの社訓には、「ライブドア事件を忘れるな」というのがある。
abemaTVの設立とは直接的な関係はないだろうが、結果的にライブドアが目指していたものを実現したのだから、なにか運命的なものを感じざるをえない。