シン資本主義のポイント

資本主義の発達により、モノ(製品)のみならず、コト(コンテンツ)までもが溢れかえる世界になり、資本主義も新たなステージに突入した。これをシン(新)資本主義ととりあえず呼んでみよう。 シン資本主義のポイントは、経済を支える人々の消費側、いわゆ…

モノからコトへシフトする資本主義経済

資本主義の仕組みを一言でいうと、生産と消費のサイクルを通して資本を増殖させる力である。モノから製品を生産してそれを人々に売る。その際に、生産を安く済ますことで利益を出す。人々はそれを買って消費する。消費してなくなったら再び買う。生産者は、…

生中継に回帰する地上波テレビ番組

ネットやSNSの台頭で、地上波テレビの存在が危機に立たされている。だが、当方の見立てとしては、地上波テレビ放送は、かつての生放送中心の姿に原点回帰していくものと思われる。 もともと、テレビは生放送が中心であったが、それは録画や編集の技術が未熟…

コロナ禍で考える指数関数的(幾何級数的)資本主義社会からの脱却

私たちは、指数関数的な社会で暮らしている。これはどういうことかというと、成長が直線的ではなく、指数関数的に増えていくような社会にいるということである。 これは、いろいろな成長指標を見ればわかるだろう。テクノロジーの発達などもそうだ。ではなぜ…

新型コロナと強制的働き方改革

本日の時点で、新型コロナ危機は、いまだ世界的に収束の見込みは立っていない。日本では、大都市圏を中心に緊急事態宣言が出され、基本的に在宅勤務が要請されている。 新型コロナ危機自体は、現在苦しい状況にあり、なんとか収束に向けて耐えなければならな…

新型コロナ危機でわかる世界の仕組み

新型コロナ危機によって、都市部の封鎖や外出自粛要請が世界各地で行われている。 その結果、ヒトやモノの動きが滞り、経済が悪化している。人々の生活も危機に陥っている。 その反面、空気は綺麗になり、ゴミは減り、資源の消費が抑えられ、地球環境にとっ…

新型コロナウイルスの流行で働き方改革は加速するか

以前、以下のようなブログ記事を投稿した。 careerdesign.hatenablog.com つまり、テレワークのような働き方をする土台はすでにできているので、あとは、働き方の意識改革が浸透すれば実現するというものである(もちろん、すべての職種に当てはまるわけでは…

芸能人不倫問題

芸能人不倫問題が日本列島を激震させている。事の発端は、女優と結婚した男優が他の女優と不倫をしていたというもので、今もなお、当事者に対するバッシングや、他の有名人が持論を述べてはまたそれが炎上するという事案が後と絶たず、異常ともいえる事態に…

時代の流れ

2020年になり、新たな年を迎えた機会に、この世界経済の時代の大きな流れについて解説しようと思う。 西洋を起点とするならば、それは、産業革命以降、工業化が進み、そしてアメリカにおいて情報革命が起こって脱工業化とIT/AIの時代になったという…

紅白歌合戦でメドレー曲が多い意味

近年の紅白歌合戦を見ると、実績のある歌手による代表曲のメドレーが目立つようになってきた。これは、今という時代の特徴を反映している。 新しいものを作っては消費することで成長しようとする時代が終焉を迎えつつあるということだ。言い換えるならば、昔…

著書のご案内

大学生のためのキャリアデザイン 卒業後の就職を控え、長い職業人生を歩んでいこうとする大学生必見の書。目先の就職活動をはじめ、成功する仕事術や長期的なキャリア戦略など、小手先のテクニックではない、キャリアの達人たちによる本質的なアドバイスが満…

旧いキャリアモデルを完璧に打破しよう

いまや、ほとんどの人が、そんなものは時代遅れと思っているのにも関わらず、いまだにこの日本を支配し、人々の深層心理にしみ込んで色あせないキャリアモデルがある。 それは、「しっかりと勉強して良い大学に入り、そして安定した大企業の社員になって幸せ…

商品としてのキャリア・事例編

前回、「商品としてのキャリア」という記事を書いた。そして、ただの思い付きで、例として、「嵐が・・・」というようなことを書いた。 そうしたら、驚いたことに、その翌日に、嵐の活動停止のニュースが日本全国を駆け巡った。 単なる偶然とはいえ、あまり…

商品としてのキャリア

キャリアデザインの1つの考え方が、自分自身が商品となるということだ。 よくある傾向として、それまでは一般的な「人」であった存在が、あるとき、なんらかのきっかけで、その人の存在やら言説やら著作やらが、他者にとっての使用価値の高い「商品」と転化…

時間と場所に制約されない自由な働き方、自分が得意とする仕事ができる環境が整ってきた

多くの人にとって、時間と場所に制約されない働き方、そして、苦手なことではなく得意な仕事に特化することができる技術的な環境が整ってきた。あとは、人々のメンタリティが変わるだけだ。 工業化社会ではそうはいかなかった。工業化社会は、モノづくりを中…

AI・ロボット+シェアリングエコノミー=新たな社会

AI・ロボットとシェアリングエコノミーは、どうも別々に議論されているようである。しかし、この2つを一緒に見れば、将来の新しい社会が具体的にイメージできる。 まず、よく聞く意見として、AI・ロボットは人々の仕事を奪うとして、恐怖感をあおるようなも…

科学優位の無目的世界

現在は、科学がもっとも信頼できる知のあり方としての安定的な地位が確立されている時代だといってよい。科学の信頼性は、宗教よりも、慣習よりも、何よりも上位にあるようにさえ思える。そのような時代というのは、どんな特徴を持っているのだろう。 それを…

ポストモダンにおける時間

先日の投稿で、モダンが、新しいものが次々と現れ、社会全体が進歩していくような時代だと説明した。これは、進歩に向かう絶対的な時間軸があって、直線的に物事が進歩していくような時代感覚である。 それに対して、ポストモダンでは、成長が止まり、過去の…

モダンとポストモダン

現代の世界は、モダン(近代)から、ポストモダンに移り変わろうとしていると言われる。どういうことだろうか。 モダンの時代では、新しいものがいろいろと生まれ、社会が成長し、進歩していくように感じる。日本でいったら、明治から大正、昭和、そして戦後…

コンビニと物流センターが支える日本の未来

私の住んでいるところでは、大きなメーカーの工場が撤退し、そのあとに、巨大な物流センターが建設されているケースがいくつかある。 また、コンビニについても新店舗がいくつか開店しているが、概して大型店化している。 この2つの傾向は、コンビニと物流…

コンビニのイノベーション・第二幕

コンビニエンスストアが世の中に登場して以来、コンビニ店舗の数は増えつづけ、もはやコンビニが無ければ社会が成り立たないくらいの存在感を確立した。 コンビニ店舗は無限に増え続けるわけにはいかない。なぜならば、人口が限られているからだ。日本の人口…

歴史の本質について考える

歴史とは何か。根本的なことから考えてみよう。 まず、歴史とは、過去の出来事に関係している。まずおおざっぱにいえば、過去の出来事というのは、「毎日、いろんなことが起こっている」ということの積み重ねにつぎない。そこに、なにか歴史をひとまとめに理…

歴史の本質について考える

歴史とは何か。根本的なことから考えてみよう。 まず、歴史とは、過去の出来事に関係している。まずおおざっぱにいえば、過去の出来事というのは、「毎日、いろんなことが起こっている」ということの積み重ねにつぎない。そこに、なにか歴史をひとまとめに理…

歴史の本質について考える

歴史とは何か。根本的なことから考えてみよう。 まず、歴史とは、過去の出来事に関係している。まずおおざっぱにいえば、過去の出来事というのは、「毎日、いろんなことが起こっている」ということの積み重ねにつぎない。そこに、なにか歴史をひとまとめに理…

情報革命は何をどう変えたのか

私たちの世界は、情報革命のまっただ中にいると言われている。これは、産業革命の1つであるといってもよい。 では、情報革命で何がどう変わったのか。一言でいえば、情報革命の前は、経済の中心は、モノを生産し、モノを消費するということだった。そして、…

ホリエモンのビジョンが実現した。

むかし、IT業界でライブドアの社長をしていたホリエモンこと堀江貴文氏が、インターネットとテレビを融合させるというビジョンを掲げて、フジテレビの買収に動き出した。10年以上も前のことだ。 フジテレビ側は猛烈に抵抗し、その後ライブドア事件も起こ…

VUCA(ブーカ)時代に威力を発揮するリアルオプションキャリア術

VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)を意味する略語である。VUCAという言葉が示しているのは、これからの世界は、ますます変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が増してくるという…

21世紀型ビジネスの特徴と問題点3

これまで、今後克服されるべき21世紀型ビジネスの問題点を挙げてきた。 もう1つ、重要な問題点を挙げておく必要がある。それは、このブログでもたびたび指摘してきたことに関連している。それは、資本主義の宿命でもある、成長志向である。 資本主義経済の…

21世紀型ビジネスの特徴と問題点2

前回のつづき。21世紀型ビジネスの問題点として、それは、まず、悪意の参加者や犯罪者が混ざってきたときに排除しにくいというリスクや、過失などによる事故や被害にかんする安全面でのリスクがあることを述べた。 それがなぜかというと、20世紀型のビジネス…

21世紀型ビジネスの特徴と問題点

20世紀にはなかった、21世紀型のビジネスがだんだんと姿を現してきた。 そういったビジネスの例は、uber, aurbnbなどの、シェア型ビジネス、クラウドファンディング、クラウドソーシングなどの、不特定多数参加型のビジネス、WilipediaとかLinuxなどの、オー…